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越後ファームの雪蔵米

雪国にとっての「雪」

越後ファームのある新潟県奥阿賀地方は、新潟県下有数の豪雪地帯です。
毎年11月下旬には初雪にみまわれ、12月から翌2月にかけて2mを超える大雪が降り積もります。
雪に囲まれた私たちは、冬の期間、事実上すべての農作業を停止し、毎日屋根の雪下ろしや道路の除雪に追われます。

雪国に生活する者にとって、雪は私たちの生活の敵なのです。

雪国では唯一農業を糧とする私たちだけが、春の米作りに欠かせない灌漑用の水の元として、雪をある種の「必要悪」として認識してきました。

「敵」「悪」であった雪への発想の転換

雪国にとって敵や悪でしかなかった雪を、私たちの作った農産物の鮮度向上に活かそう。
そう、今までにない発想の転換を図ったのが、「雪蔵貯蔵」です。

経済産業省の資源エネルギー庁が、原子力や火力などの化石燃料に頼らない農産物貯蔵庫として、雪冷熱を使用した雪蔵による利雪事業を推奨しています。
今注目を集め始めている、最先端のエネルギー技術です。

まだ記憶に新しい新潟中越地震。
大規模自然災害が発生した時、ライフラインが崩壊し、電気ラインが切断することは想像に難くありません。
雪蔵は電気の代わりに雪を利用するので、そのような不測の事態にも有効です。

このように雪を利用した雪蔵は、省エネ、災害時の対策両方に効果が抜群なのです。

雪蔵の驚くべき利点

米は、秋に収穫して1年間を玄米で保管します。
「新米」と呼ばれる期間はわずか2~3ヵ月。
春めく3月には米の鮮度劣化は一層加速します。
とりわけ梅雨~夏の期間の劣化は著しく進みます。
この、3月以降~夏の「端境期(はざかいき)」をいかに鮮度管理するかによって、1年を通じた米の美味しさが左右されます。

機械冷蔵による貯蔵庫は、サーモスタットによる温度ブレや、床面から天井までの高さにおける階層ごとの温度ブレが発生します。
一方、雪蔵はこのような温度ブレがほとんど発生せず、一定の温度を長時間維持できるため、米の鮮度劣化を極限まで抑えることができるのです。
また、雪の持つ力によって米の鮮度管理力が高まるのも、雪蔵の驚くべき利点なのです。