『新潟県産コシヒカリは美味しい』は本当?

「新潟県産コシヒカリは美味しい」 は本当?

「同一産地の同一品種」=「同一品種で同一価格。」
この定義は「産地至上主義」を定義化したものです。
この定義が「特定産地・特定品種至上主義」を産んでしまった原因と考えています。
特定産地至上主義によって「産地ブランド化」された日本最高峰のお米。 それが、「魚沼産こしひかり」と言われています。魚沼で栽培されたこしひかりであれば、すべて「同一品質同一価格」とみなします。魚沼産でありさえすればお米が美味しいという誤解を消費者に植えつけてしまったと言えます。
新潟産や魚沼産に美味しいお米が多いことは事実ですが、越後ファームは、広い産地だけでなく、その地域の気候などの特徴、そして生産者の知恵と工夫が美味しさに影響すると思っています。

米は作り手によって美味しくも不味くもなる

お米づくりに恵まれたロケーションの方が好ましいのは事実です。しかし、そこにもあまり美味しくない米は存在します。逆に、少々ロケーションに恵まれていなくても美味しいお米を作る農家は存在するのです。
例えば一口に新潟産といっても、範囲も広く土質、水質、水の温度なども異なります。生産者の栽培スキルにも大きな個人差があり、断じて「同一品質」などではありません。このことは、もちろん「○○県産」など、お米の「主語」が変わろうと同じです。
どこの産地にも「美味しい・美味しくない」の両方のお米が存在しますし、もちろん他県産よりも必ず「新潟県産」が美味しいということもありません。

「こしひかり」でありさえすれば美味しいという誤解

日本のお米の品種は300種類を超えます。私たち生産者の間に「適地適作」という言葉があります。
「適地適作」の意味は、九州であれば熱さに強い、北海道ならば寒さに強い、その土地に適した、その土地でこそ美味しく育つ品種が作られていると言うことを示す言葉です。
集荷上の都合が優先された結果、消費者をミスリードしたことで、いわゆる「こしひかり神話」を浸透させてしまいました。
そのため、こしひかりの一人勝ちを許し、最も高値で流通させてしまいました。
従って生産者の多くは高値がつくこしひかりを競って栽培し、こしひかりが、北海道・青森・秋田を除く44都府県で作られるという状況を生み出してしまいました。
福井で生まれ新潟で育ったこしひかり。どう考えても東北や北陸地方が「適地」でしょう。

広範囲な地区(県・魚沼など)の様々な品質の米を「みんな美味しい」、さらには「こしひかりならみんな美味しい」というお米の誤解を生み出してしまいました。
同じ地域にも、同じ品種にも、美味しいお米も美味しくないお米も存在します。つまり、どこの地域にも、どの品種にも美味しいお米は必ずあります。
どのような水田環境で、どのような生産者が、どのように作ったお米であるのかが重要であると越後ファームは考えています。